春の庄川沿いは様々な種類の桜が彩ります。
種類によって咲く時期も違うので、長い期間桜を楽しむことが出来ます。
カンザン(関山)
サトザクラの八重咲きで、八重桜の代表ともいわれます。花弁が多く、沢山の小花が集合して咲くので、枝が重みで垂れ下がっています。桜湯や慶事の桜茶は、この花を塩漬けしたものです。
コヒガン(小彼岸)
エドヒガン群の園芸品種で、花は白色~淡紅色なものがあります。枝が細く、エドヒガンに比べて華奢な感じであり、切り花用としても各地で栽培されています。
ソメイヨシノ(染井吉野)
エドヒガン群の園芸品種で、種子では増えず、接木によって増える桜です。江戸時代中~末期に園芸品種として生まれ、葉より先に花が咲き開花が華やかであることから人気となり、日本で最も一般的な桜となりました。
タイハク(太白)
ヤマザクラ群の園芸品種で、花びらは大きく2cmぐらいああり、散るときは風に舞う蝶のようにも見えます。日本では絶滅したと思われてましたが、昭和初期、イギリスの桜研究家のもとにあるのが発見され、戻ってきました。
フゲンゾウ(普賢象)
サトザクラの八重咲きで、名前の由来は突き出た2本の雄蕊が象の牙を思わせることから普賢菩薩の乗っている白い象からついたものです。室町時代からある古い品種です。
ヨウコウ(陽光)
カンザクラ群の園芸品種で、アマギヨシノとカンヒザクラを交配して作られました。花は中輪で一重咲きです。花びらに小皺があるのが特徴です。
ウコン(鬱金)
サトザクラの園芸品種で、淡黄緑色をした八重咲きの花を咲かせます。ウコンの根茎を使って染めた色に似ていることから名前がつきました。花の色が珍しいことから、日本のみならず外国でも人気があります。
エドヒガン(江戸彼岸)
エドヒガン群の野生種で、関東を中心に分布し、彼岸の頃に開花することからエドヒガンと呼ばれています。樹齢200年を超える桜があるなど寿命が長い桜で、全国に名木が数多く残っています。