金屋石

古くより一級河川庄川の中流右岸の山々からは、良質の緑色凝灰石が採掘されていました。

この石は採取した地名から「金屋石(かなやいし)」といわれ、比較的柔らかで弾力性に富み加工しやすいことから建築、装飾用石材として重宝されてきました。

金沢城では城内に水を引く「樋石(といいし)」として使われました。
金沢城の修復で脚光を浴びた金屋石は明治時代に最盛期を迎え、大正時代には石材会社が組織されました。
しかし、戦前戦後には生産量が減少し、コンクリートの普及によってその役目を終えました。

現在は、金屋石の魅力を発信するとともにその歴史的価値を掘り起こす「金屋石を語る会」が有志によって結成され

採掘跡の環境保全や啓発活動を行っています。

金屋石マップ