夜高行燈

夜高行燈の形状

夜高行燈は、そり状の小さな車輪が付いている摺木(ずりき)といわれる台車に煉り廻すための台棒といわれる太い丸太を井桁に組みます。

摺木の中心には心棒を刺し、その心棒には下側から「御神燈」と書かれた連楽(れんがく)といわれる長方形の立方体の行燈、その前後に吊物といわれる行燈、その上に傘に水引幕を張った傘鉾(かさぼこ)、そして最上部には山車(だし)といわれる御所車や神輿、舟形を模った行燈がのせられています。

連楽、吊物、山車は針金を用い立体的に形を作り、色とりどりの彩色を施し、蝋引きを施した和紙を貼ります。

夜になり中に火が燈るとよりいっそう山車や吊物が鮮やかに立体的に浮かびあがります。

夜高行燈の「合せ」

夜高行燈の「合せ」は、十数メートル離れて対峙した2基の大行燈を全力でぶつけ合い押し合うもので、喧嘩行燈といわれます。

全ての合せが終わると大行燈と若衆が集まり、手締め式が行なわれ祭りは終了します。